『ある一生』
Greenday大好きですが、今回は特に衝撃が強かった。
こんなに大勢の人が、いつもと違う、意味のこもったコメントを残しているという事実自体、
このアルバムの特殊性を物語っていると思います。
大抵のバンドは成長してだんだん大人に(悪く言えば退屈に)なるもんですが、
彼らはパンクキッズの若さと、それゆえの“無敵”感を発し続けています。
つまんない日常の中で夢を見させてくれる。
それと同時に、ビリージョー独特の哲学、頽廃的な雰囲気、無力感や切なさも各曲に通底して
流れてる。歌詞のあちこちに現れてます。
Wake me up?はもちろん、whatshernameも歌詞大好きです。
“the regrets are useless, in my mind she's in my head, i must confess”
“forgetting you but not the time...”
誰でも経験のあるようなことだからこそ、切なくて甘い。ビリーっぽい歌です。
ストーリーに含まれるメッセージ性の強さ、パンク・オペラという形でそれを表現する
能力、こういうバンドをまさにアーティストと呼ぶんだと思います。
音楽には歌詞とメロディと演奏だけだと思っていましたが、それにストーリーを
付随させるという新天地を開拓した彼ら。その可能性はどこまで広がるのでしょうか。
Greendayが好きでよかったなぁとしみじみ感じる一枚。